渋谷ヒカリエ出張版
渋谷ヒカリエ出張版
今回の一皿:〈宮崎料理 万作〉の「万作蒸籠蒸し御膳」
宮崎に旅をした気分で名物料理を堪能!
東京から南に約1,000km。年間を通して温暖な気候に恵まれ、豊かな自然に囲まれた宮崎県は“日本のひなた”というキャッチフレーズがよく似合う。縁結びの神様として知られる青島神社や、安産祈願に全国から人が訪れる鵜戸神宮、SNSでも“絶景スポット”として話題の高千穂峡など、見どころが満載の宮崎県は、じつは九州屈指のおいしいもの天国でもある。全国のなかでも畜産に強い地域性もあって、タルタルソースをたっぷりのせたチキン南蛮、香ばしい地鶏の炭火焼きにジューシーな宮崎牛のステーキといった、地元で長く愛される肉料理も豊富。
せっかくならば、パワースポットを巡礼して現地で食い倒れ旅行!といきたいところだが、移動がままならない今、せめて気分だけでもグルメツアーを楽しみたい。そんなときに訪れたいのが、〈宮崎料理 万作〉だ。
宮崎に昭和9年に創業した本店の〈万作〉は、アットホームな雰囲気のなか郷土料理を味わうことのできる、地元で人気の酒場。県産食材の美味しさを多くの人に知ってもらいたいという思いから、渋谷ヒカリエの店舗では、さまざまな地元ならではの料理を提供している。渋谷ヒカリエ店のスタッフも「〝〈万作〉を通して宮崎の食文化を広める″という思いのもと、現地に研修に。生産者や地元の人とコミュニケーションを取ったことで、素朴で温かな地域性により深く触れることができました」と語る。「渋谷で気軽に故郷の味を楽しめる」と通う宮崎出身者も多いという。
渋谷ヒカリエの店舗は、駅直結というロケーションの良さもあり、世代を問わずに多くの人が訪れる。中でも人気なのが、「万作蒸籠蒸し御膳」。ワインの葡萄粕を飼料に、ストレスフリーの環境で育てられる〝ぶどう豚″は、脂質がさらりとしていてほのかな甘みがあるのが特徴。東京では扱う店があまり多くないこのぶどう豚とともに、宮崎県が誇る黒毛和牛をヘルシーな蒸籠蒸しで楽しめるとあって、ランチ、ディナーともに人気が高いという。さらに、地元の名物料理を味わいたいなら、手づくりのタルタルソースの味わいと鶏の旨みが後を引く「チキン南蛮定食」を。少しずついろいろな料理を味わいたい人には、美しい見た目に心まで華やぐ「花籠御膳」がおすすめ。宮崎牛の煮込み、名物霧島鶏のもも焼き、鮮魚の刺身など12種前後の料理が盛りつけられた御膳の楽しさに気分が高揚する。
九州地方の料理は、関東と比べると主要調味料の醤油の味がやや甘く、味付けがしっかりとしているため米もすすむが「酒場なら焼酎は欠かせない」という地元っ子も多い。現在、酒類の提供は行っていないが、通常時は川越、日南娘、千本桜といった“宮崎地酒紀行”を楽しめる銘柄を多数揃えており、本店直伝の旨煮や、宮崎名物のもも焼きをつまみにゆるゆると旅気分を味わうのもまた一興だ。
また、タイプが異なる半個室も備えているので、ゆっくり時間を気にせずに食事を楽しみたいときや、カジュアルな会食使いにもおすすめ。「ぶどう豚の巻きしゃぶ小鍋」や「宮崎名物チキン南蛮」などを盛りこんだ夜のコースは4,000円から用意しており、美味しい料理を味わいながら、くつろぎの時間を過ごすことができるはず。もちろん、ショッピングの合間や遅めのひとりランチにもおすすめ。大らかで気取らない宮崎の魅力を体感しに、足を運んでみては?
illust : Maori Sakai text : Keiko Kodera
*2021年9月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。
*価格はすべて税込表記です。