渋谷ヒカリエ出張版
西島秀俊・内野聖陽×
<THE MEAT & LABORATORY>の
ローストビーフ【後編】
渋谷ヒカリエ出張版
西島秀俊・内野聖陽×
<THE MEAT & LABORATORY>の
ローストビーフ【後編】
昔とは変わった渋谷。<渋谷ヒカリエ>のいろんなお店を見て回りたいな。
前編では「THE MEAT & LABORATORY」の、この冬の新メニューのローストビーフを召し上がっていただきながら、劇場版の見どころなどを楽しくお話ししてくださったお2人。今回は<渋谷ヒカリエ>や渋谷の街の印象、そして劇場版『きのう何食べた?』でロケをした、京都についてのエピソードなどを伺いました。
――お2人は、渋谷ヒカリエには行ったことはありますか?
内野 ないんですよ…。高速道路を走っている時に車から、あれが渋谷ヒカリエかなぁ〜? なんて思いながらよく見てはいますけど(笑)。
西島 僕は行ったことがありますよ。今は引っ越しちゃったんですが、渋谷区に住んでいた当時、渋谷ヒカリエの中にある区役所の出張所に用事があったので、何度か行ってるはず。ついでに館内をぶらぶらしたと思います。
内野 そうなんだ。いろんなお店が入ってるんでしょ? 一度見て回りたいな。
西島 そうですね。レストランもたくさん入っていました。そういえば、下の方のフロアで甘いものを買ったような気がします。
内野 渋谷ヒカリエの中にある劇場「東急シアターオーブ」には行ってみたいね。ミュージカルの上演が多い劇場だから、僕が出演することはないと思うんだけど。そういえば昔、あそこに「天文博物館五島プラネタリウム」があったよね? 小さい頃に行ったことがあります。
――そのプラネタリウムの跡地が渋谷ヒカリエになり、いまでは渋谷を象徴する建物の一つになっています。
内野 渋谷の街もずいぶん変わったみたいだね。
西島 すごいですよね。渋谷ヒカリエの周辺は、昔からよく撮影の待ち合わせ場所に使われていたというイメージがあります。
――ちなみに『きのう何食べた?』でもよく、日常の街のシーンが出てきますね。
内野 いつもは阿佐谷の街のあたりが舞台になっているんです。でも劇場版では、(西島さんが演じる)シロさんと(内野さんが演じる)ケンジが阿佐谷を飛び出して京都に旅行に出る。これは映画ならではの特別感がありました。
西島 京都は本当にきれいでしたね。撮影で行った時も美しかったけど、完成作を観たらすごく力のある画で、技術スタッフを中心に素晴らしいチームだと再確認しました。
内野 有名旅館にも泊まらせてもらったし、雨待ちに時間を使えたりしたのも映画ならではだね(笑)。それと、完成作を観たときに、ケンジがリュックを背負ってシロさんと歩くシーンがすごく幸せそうに見えたんです。「京都でしっぽり〜!」みたいな感じで、ウキウキしているのが伝わってきて(笑)。原作漫画にも描かれている、好きなシーンです。
西島 30分のドラマ枠とは違い、長い時間でいろんな出来事が起こるのを見られるのも、劇場版の特別感ですね。僕たち2人だけじゃなくて、お互いの家族などの人間関係がより広がって、さらにつながっていく様子など、ドラマでは描ききれなかった日常をより丁寧に、時間をかけて見せられたのは嬉しかったです。
――なかなか客観的には見られないとは思いますが、シロさんとケンジの関係をどう見ていますか?
西島 シロさんはあまり自分のことを表に出したくない人間なんですが、ケンジと付き合っていくうちに2人で自然に外を歩くようになったり、徐々にありのままの自分を出せるようになってきた。それがこの劇場版ではよく現れていると思います。これからも2人の関係性は変わっていくだろうなって。
内野 でも、2人は相思相愛だけど、シロさんの本当の好みはケンジではないんですよ…。
西島 小日向さん(山本耕史)なんだよなぁ(笑)。とか言いつつ、シロさんとしては、ケンジは今は「シロさん、シロさん」って言ってるけど、別れたらすぐに次の人を見つけるんだろうな…でも俺は見つけられないし…なんて思ってたりもしています(笑)。
内野 そこが面白いところ。そんな本音を心の中でボソっと呟きながら、ケンジとの生活に救われて癒されているシロさん。ケンジはケンジで、宵越しの金は持たない的な、ある種破滅的な生き方をしている、ちょっと意外な面を持っている人でもあって。
西島 先のことを考えると、すごく楽しみなんですよね。きっと素敵な話になっていくんだろうな。
内野 若いカップルにはない、どこか余白がある関係っていうのかな。そんな2人の絶妙に危なっかしいバランスから、僕ら自身も目が離せないですね。
監督:中江和仁
原作:よしながふみ『きのう何食べた?』(講談社『モーニング』連載中)
出演:西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗、松村北斗ほか
https://kinounanitabeta-movie.jp/
【退店済み】THE MEAT & LABORATORY(ザ ミートアンドラボラトリー)
Photo : Kenta Aminaka styling : Takafumi Kawasaki(Nishijima), Kan Nakagawara(CaNN/Uchino) hair & make : Masa Kameda(Nishijima) Yuko Sato(Studio AD/Uchino) text : Aya Wakayama
*2021年10月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。
*価格はすべて税込表記です。