「誰もが心地良く着られる服」? ファッション×ダイバーシティについて考える
服を選ぶ時、皆さんはどんなことを考えますか?
着心地、色の好み、値段、デザインの美しさ、身体にフィットするか、機能性はどうか、パーソナルカラーに合っているか、他人からどう見られるか、生産背景はどうなっているのか……本来ファッションは楽しいものであるはずが、いつの間にか、いろんなことに雁字搦めになってしまうということもあるかもしれません。
そんな楽しくも悩ましいファッションに対して、「誰もが心地良く着られる服」を生産することを目指して、2020年に誕生したファッションブランドが「SOLIT!(ソリット)」です。
文化多様性の都市・バンクーバーで4月に開催されたバンクーバーファッションウィーク(VFW)のランウェイに出場したSOLIT!が、世界の舞台への挑戦を経て感じたファッション×ダイバーシティの課題やその解決策、日本のDE&Iのこれからについて多角的な視点で考えるイベント『Fashion Values Society -DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間』を、2024年5月14日(火)〜16日(木)の3日間、渋谷ヒカリエ 8/で開催します!
「これから」のために、渋谷ヒカリエで多様な対話を。
障がいの有無や、身体的特徴、年齢、信仰、セクシュアリティなどによって、まだまだ「着たい服を選ぶことができない」状況にある人たちは国内外を問わずたくさんいます。そんな中で、どんな人でも着やすく、心地良く日々を過ごすことのできる服を作るSOLIT!は、企画開発段階から多様な当事者と共に進める「インクルーシブデザイン」の手法によってアイテムを作ってきました。
また、トレーサビリティの確保や配送時の環境配慮、必要数のみを受注生産する方法をとることで、より多くの人にとって心地良く着られる、安心して選びやすいブランドとして、工夫を続けています。
人も、動植物も、自然環境も、皆が共存できる未来を目指すために、今、私たちにできることは何なのでしょう。
今回のイベントでは、VFWに関係するSOLIT!の展示以外にも、ファッションの新たな持続可能性の形や、ダイバーシティやバリアフリーの課題、多属性を巻き込むプロダクトデザインなど、多様なテーマでのトークセッションと、インクルーシブデザインを体験するワークショップも同時に開催します(一部事前予約制)。 文化発信の街・渋谷から、これからのファッションやダイバーシティ、DE&Iについて考える3日間。バンクーバーのランウェイを実際に歩いた多様なモデルたちもスタッフとして会場に参加していますので、5月14日(火)〜16日(木)は、ぜひスタッフや参加者同士でたくさん対話し、考え、感じる時間を過ごしていただければと思います。
見て、聞いて、体験できる3日間は、トークセッション・ワークショップ・ギャラリーツアーで
▼展示コーナー【常設・予約不要】
展示コーナーでは、VFWで実際にモデルが着用した衣装の展示と、それらがどのような課題背景に基づいて作られ、どのような解決策をとったのかの解説展示が。
今回の展示テーマとして掲げているのは、以下の3つです。
1)美の固定化からの脱却
2)ファッションが持つ多様性の課題
3)Representation(当事者起用や当事者による表象)
▼ギャラリーツアー【事前予約制】
展示スペースの内容をより深く理解し、対話を通じて学びを深めたい方に向けて、VFWでランウェイを歩いたモデルたちによる展示スペースのギャラリーツアーを開催します。
年齢や障がいの有無や国籍など、モデルたち自身のバックグラウンドも様々な中で、皆が心地よくファッションを楽しむためにはどのような工夫ができるか、当事者として今回の挑戦をする中で何を見聞きし感じたか、ランウェイを歩いて感じたことなど、それぞれの視点から新たな発見が得られる場を創出します。
▼ワークショップ【事前予約制】
多様な人の声をどのようにプロダクト開発に生かすのかを体験できるインクルーシブデザインワークショップです。1回あたり1時間程度の枠の中で、インプットからワークショップを通じた対話やアウトプットまでを体験することができます。 今回は2つのテーマでのワークショップを予定しています。多様な当事者とのモノづくり/事業作り/空間作りなどを体験できる時間としてご参加ください。
・テーマ1:SOLIT! Duh! 多様な人と作り上げるファッションデザイン
今回のVFWのルックに登場する、ワンピースを活用したワークショップです。「低身長・プラスサイズ・車椅子・男性でも着たいと思えるワンピースをつくろう」として出来上がったのがランウェイで登場するアイテムですが、このデザインも参加する人や意思決定の方法によって形は変わっていくのかもしれません。服を起点に、そんな多様なデザインを一緒に考えるワークショップです。
・テーマ2:当事者と考えるマイノリティー・コミュニケーション
今回のVFWの挑戦で特に苦労したことが、多様な当事者とのコミュニケーションでした。第一言語が日本語でない外国にルーツを持つメンバーやろう者のメンバーと共に取り組んだ今回のプロジェクト。皆さんの職場や学校などの身近なところにも起こる、「異なる属性のメンバーが集まったときにどんなコミュニケーションをできればいいのだろう?」といったことを一緒に考えていくワークショップです。
▼トークセッション【事前予約制】
VFWというグローバルな舞台への挑戦でも直面したあらゆる側面でのダイバーシティー&インクルージョンに関わる課題から、様々な分野で活躍する登壇者をお招きし、日本でのダイバーシティー推進の未来について、ご来場の皆様と考え、実践の機会に繋がるような7つのトークセッションを開催します。
TALK SESSION1:It’s SOLIT! Duh!-ファッション視点で語る多様性
TALK SESSION2:多属性の人が巻き込まれる、共に在るための私たちのデザイン
TALK SESSION3:社会のバリアの落とし穴。 -成功するバリアアリー、失敗するバリアフリー
TALK SESSION4:DE&Iを進めたら、見えたこと。 -事例から紐解く本当のメリットデメリット –
TALK SESSION5:ファッションにおける新たな持続の可能性 -情緒的な耐久性とは?-
TALK SESSION6:エンターテイメントにおける多様性の生み出し方 -当事者起用と世界的な潮流-
TALK SESSION7:無意識の偏見とは? -難民モデルと考える今世界の中で必要なこと-
※常設展以外の事前予約制のコンテンツに関しては、残席がある場合のみ当日飛び入りでのご参加も可能です。原則として事前予約をお願いしておりますが、当日参加をご希望の場合は会場スタッフへお気軽にお尋ねください。
【開催期間】
2024年5月14日(火)14時00分~20時00分
2024年5月15日(水)11時00分~16時30分
2024年5月16日(木)11時00分~16時30分
【開催場所】
渋谷ヒカリエ 8F 8/ COURT
【入場料】
無料 ※一部事前申込あり
【主催】
SOLIT株式会社
【公式サイト】
https://solit-japan.com/
※2024年4月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
※催事時間については、SOLIT株式会社の公式サイトでご確認ください。
※営業時間に関しては、渋谷ヒカリエ公式ホームページをご確認ください。