美味しいものが大好きという愛希さん。作品中は好きなものを我慢することもあるそうで、“ご褒美”ご飯はとても大切なポイントなのだそう。
――まず、「サブリナ」を選んだ理由を教えてください。この店は、生搾りモンブランと20種類以上の生パスタメニューを提供しています。
普段からヒカリエには本当によく行くのですが、レストランへ行かせてもらうことが多くて、その中でも「サブリナ」さんは、本当に何度も利用させてもらっているんです。生パスタが好きっていうのと、あと話題の“生搾りモンブラン”をぜひ体験してみたいと思って、選ばせていただきました。
――実際に来てみて、お店の雰囲気はいかがですか?
そうですね、いつもお客さんがいっぱいで、人気のお店だなという印象ですね。あとヒカリエさん全体がそうなのだと思いますが、結構ガラス張りで外が見えるような感じになっているお店が多いんですよ。明るくて気分が良いというか、雰囲気がすごく好きなんです。やっぱり女性のお客さんが多いので、皆さん食事しながら、楽しそうに話しているのもよく見かけます。私は、もちろん友だちとカフェに行くこともありますが、「サブリナ」さんを利用させてもらう時はいつも1人なので。
――選ばれた料理が、「茄子とベーコンのトマトソース メランツァーネ」と「丹波和栗のモンブラン」ということで、実際食べてみた感想はいかがですか?
こちらではペンネやクリーム系も食べたことがあるので、今回はトマト系にしようかなと思い、こちらを選びました。茄子が好きというのもあって、あのモチモチした生パスタとよくからんで、本当に美味しかったです。ものすごい速さで食べちゃいました(笑)。
――ご自身の好みにピッタリ合ったんですね。では、デザートの「丹波和栗のモンブラン」を選んだ理由、食べた感想もお聞きしたいです。愛希さんはお店の特設ブースにある「生搾りモンブラン」をいつか食べてみたい!と思っていらしたそうですね?
念願の“生搾り”を体験させてもらいました!(笑)ずーっと気になっていたのですが、1回も食べたことがなくて、本当に嬉しかったです!
――「和栗モンブラン」という通常メニューではなく、9月からの期間限定で発売されている「丹波和栗のモンブラン」を食べられたということで、いかがでしたか?
まず和栗ということで、すごく上品で本当に栗をそのまま食べているような風味がありました。あと搾った部分?繊細なモンブランの栗の部分が、すごく口当たりが良いし、さらにメレンゲがめちゃくちゃ美味しかったです!見た目にはボリュームがあるように見えますが、栗と生クリームは軽くてふわっとしているし、メレンゲはサクサクだしペロリでした(笑)。
――撮影時期が愛希さんの誕生日と近いということもあり、プレートにメッセージが書かれた特別仕様でした。
全然知らないサプライズで…ありがとうございます!大人になってからは、あまりそういう“誕生日の特別感”のようなことって少なくなると思うので、嬉しかったです。最近は、ファンクラブイベントなどでファンの皆さまにお祝いしていただくことも多かったりするのですが、宝塚に在団中の頃は、恒例で必ず同期がケーキを用意してくれて、組でお祝いしてもらったりしていました。
――では企画のテーマでもある“ご褒美”について、まずお伺いします。「いつも頑張っている自分へのご褒美」ということで、愛希さんが自分にご褒美をあげたいと思うときは、どんな時ですか?
一つの公演が終わった後だったり、一つの作品がクランクアップした後などですかね。作品に入っている間は集中してその作品のことを考えたり、役作りで何か体作りをしたりとか、そういう“我慢”をしていることが多いので、終わった後には自分に何かをあげたいなと思います。
――ちなみに、愛希さんにとっての“ご褒美ご飯”はありますか?
それこそ肌や体型を保つために、(作品中は)小麦を抜いたりするんです。パスタはもちろん、オムライスなどの炭水化物が大好きなのですが、控えないといけないし、あとパンも大好きなのに食べられなかったり。さらにはスナック菓子やチョコレート、和菓子などお菓子全般も好きなのですが、それも食べなかったりするので、作品が終わったら少しリフレッシュ時間が欲しいんですよね。常に気にしながら食べないといけない生活から離れて、普通に…もっと言うと思いきり好きなだけ、自分が好きなものを食べることができる。私には本当に“ご褒美”だし、それが“ご褒美ご飯”になるんです。
――ご褒美をあげるとして、“食”以外なら、ご自分にどんな“ご褒美”をあげますか?実際に自分に“ご褒美”をあげた過去のエピソードなどがありましたら、教えてください。
普段から、メンテナンスは結構行くタイプではあると思います。岩盤浴に行ってマッサージしてもらったりして、ちょっぴり贅沢な時間を過ごします。
――“ご褒美”はグレードの高いお店に行ったりするんですか?
いえいえ、どちらかというとスーパー銭湯によく行きますね。あの独特な空間が好きなんです。あとお風呂がとにかく好きなので、夏でも必ず毎日お湯をためてリフレッシュしています。買い物も好きですが、癒されるのはこっちですね。
――ちなみに振り返ってみて、自分史上一番の“ご褒美”だったなと思うことは何ですか?
ハワイに行ったことですね。何カ月も本当に大変な公演をしていたんです。体力的にも精神的にもすごく苦しい公演で。それで同期の子と「これが終わったら絶対に旅行に行こう!」って決めて、その行き先をハワイにしました。なかなか休みが取れない時期だったのですが、1週間お休みがあったので速攻ハワイに飛んで、ギリギリまで滞在しました(笑)。ハワイに初めて行きましたが、その時のハワイがもう忘れられなくて、今でも鮮明に覚えています。最近ちょうど(一緒に行った)その子と連絡を取って、「またハワイに行きたいね」って話していました。
渋谷は“ヒカリエのある街”。本当によく行きます(笑)
――こちらのインタビューですが、渋谷ヒカリエと渋谷、カルチャーにまつわる情報を届ける「HikarieTIMES」という Web マガジンに掲載予定です。なので渋谷ヒカリエに関することもお伺いしたいと思っております。愛希さんは、渋谷ヒカリエでショッピング経験はありますか?
洋服を買ったり、ふらっと立ち寄ったりすることもあります。アクセサリー店や香水店など、それを目的に行ったりももちろんしますし、何かちょっとプレゼントしたいなという時に行くこともあります。昔は家が近かったので、今よりもっと利用させてもらっていました。
――本当によく利用されているのだなと伝わります。ちなみに今気になっているお店などはありますか?
家具屋さんですかね?綺麗でおしゃれなお店があるのですが、気になりますね。何回か行っていますが、そこで買ったことはなくて、いつも何か気になって行っちゃうんですよね(笑)。
――お休みの日は何をされていますか?愛希さんのリフレッシュ方法は?
体を休ませることも大事だと思うので、飼っている猫と遊んだりしながら、家で過ごすことが多いです。家中が(猫の)毛まみれなので、ひたすら掃除したり、疲れたら一緒に昼寝したり…とにかくかわいいんですよね。
――まだまだ暑い日も多いですが、愛希さんは暑い夏を乗り越える方法としてどんなことをしていますか?
昨年のことですが、ちょうどこの時期にすごく体調を崩してしまったんです。それで、「この時期になんでだろう」と思ったら、映像作品を立て続けに撮っている時期だったことに気づいて。舞台は体を動かすことが多いのですが、この時は時代劇の撮影だったこともあり気付いたら運動不足になっていて、それで私って運動していないとダメなんだと気が付きました。休むことは好きだけど、ちゃんと運動もしていないと逆にしんどくなっちゃうんだなということが分かって、家でもちゃんと動くように心がけて、YouTubeを見てピラティスをしたりストレッチしたり、ヨガしたり、基本的に動くということを気をつけています。動かなさ過ぎると、もうどんどん動かなくなっていくというか、逆に心配になっちゃいます。
――近況についてもお伺いします。10 月5日からスタートする NHK 土ドラ「3000 万」にご出演されるとのことですが、簡単にどのようなドラマかご紹介いただけますか?
ストーリーとしては、安達祐実さんと青木崇高さん演じる一般家庭の夫婦と子どもが、ある出来事をきっかけにアクシデントが起こって、どんどん運命の歯車が変わっていく物語です。「3000万」というタイトルなので、きっとお金が絡んでるのだろうなとは思いますが(笑)、私たちの身近に起こり得るというか、本当に少しのきっかけで、私たちも道が変わってしまう、人生が大きく変わってしまうこともあるんだと思わせてくれる作品ですね。
――脚本開発に特化したチーム「WDRプロジェクト」制作のドラマということですが?
今回、脚本家の方が4人いらっしゃって、みんなでより完成度の高いドラマを作っていくプロジェクトとなっている点もおもしろいですよね。NHKのドラマではなかなか見ないような撮り方だったり、映像自体も新しいと思う部分もあります。台本をいただいた時に、出演者もみんな「おもしろい」と言っていました。
――どのような役を演じるのですか?
私は警察官役なのですが、思いきり家族を追い詰めることになります(笑)。捜査一課でバディを組む刑事と2人で捜査を進めていく中で、正義感が強いキャラクターで真っ直ぐ突き進んでいく役です。ただ監督さんからは、「カッコよすぎないようにしてほしい」と言われ、衣装なども“普通”というか、キャラ自体は正義感があるのだけど、見た目は地味な雰囲気を出すことを意識しました。
――ドラマや舞台など数多くの作品でご活躍されている愛希さんですが、役を演じる上で愛希さんが大事にされていること、大変だけど頑張っていることなどありますか?
自分自身がその役を演じたり、演技をしながら「お芝居って何だろう」とずっと模索しています。役を演じる時、その役が実在する方だったらできる限り自分で調べたりします。大事にしていることってすごく難しくて…。精一杯向き合って、柔軟さをしっかり持っていることでしょうか。今は、一生懸命やることしか考えていないです。
――最後に、この記事をご覧になっている方(日々を頑張っている方)へのメッセージをお願いします。
皆さん、日々頑張って生きているだけで本当にすごいです。毎日生きているだけで、本当に大変だなと思いますし、仕事やいろいろ悩むこともあると思います。私もそうですし、きっと悩んでいない方なんていらっしゃらないんだろうなと、最近よく考えるんです。自然災害だったり、何か予測がつかないことも多いですし、最近は不安になることも多いと思いますが、美味しいものを食べて、今を精一杯生きること。それをぜひ楽しみながら、日々を過ごしていただけたらと思います。
まなきれいか/1991年8月21日生まれ、福井県出身。
2009年、宝塚歌劇団月組にてデビュー。2012年、トップ娘役に就任。数々の舞台に出演し、2018年にミュージカル「エリザベート」をもって退団。近年は映像作品にも意欲的で、昨年放送された「大奥Season2」では徳川家定役を好演し話題に。
茄子とベーコンのトマトソース メランツァーネ ¥1,595- (税込)
肉厚な茄子とベーコンのトマトソースパスタ。たっぷりのチーズをかけて召し上がっていただきます。
丹波和栗のモンブラン ¥2,300- (税込)
最高級和栗とされる京丹波栗を使用し、余計なものを加えずに栗本来の甘み、芳醇な香りを存分に味わえる期間限定の秋の一品に仕立てました。
『シフクノジカン』(Shifuku No Jikan) とは…
いつも頑張っている自分へのご褒美。
美味しいお料理を食べ、心も体もリフレッシュして頂こうという企画です。 『シフクノジカン』は個人の価値観やライフスタイルによって異なりますが、共通しているのは「心が満たされ、幸せを強く感じる瞬間」であるということ。 幸せを感じる瞬間を、著名人の方々にご自身のエピソードを交えて語って頂く連載企画です。
photo:Hiroyuki Fujiki styling:Takashi Yamamoto hair & make:Tomoyuki Sugino text:Misaki Ito
※2024年9月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。 ※営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。