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その一 【金王八幡宮】渋谷・青山を加護する総鎮守へ。
並木橋から六本木通りに至る坂の途中、交差点を左に曲がると大鳥居が見えてきます。ここが源義家により勧請された八幡宮。渋谷から青山一帯の領主にして源義朝・頼朝親子に仕えた勇将、渋谷金王丸常光の名にちなみ“金王八幡宮”と称するようになったと伝わります。
高層ビルが並ぶ町中にも関わらず、鳥居をくぐると神域は澄んだ空気に満たされ、心もスッと落ち着いてきます。
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参道の先に佇む御社殿は色鮮やかな権現造り。徳川家光が三代将軍に決まった御礼として寄進されたもので、その逸話から出世のご利益あり! 八幡さまは武運を司る神さまであり、金王丸の活躍からも勝機をつかむ力を授かれるとか。人生も山あり谷ありで一種の戦場。そこで運を好転させられるのは武運の神の導きあってこそといわれます。
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お詣りしたら、神前での誓いを成就させられるよう心強く過ごすためにお守りを。金色の開運守や紅白の勝守、弓矢をあしらった厄除守と迷いますが、せっかくの初詣ですから2025年の干支・巳をかたどった土鈴をぜひ。かわいらしい表情で1年を見守ってくれるはずです。
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その二 【渋谷氷川神社】深い森に鎮座する渋谷区最古の神社。
境内の広さは、なんと約4000坪! 渋谷の一等地に緑豊かな社叢が広がる様子は、贅沢というほかありません。創建は景行天皇の御代、日本武尊東征の際と伝わります。長い年月を経て脈々と守られてきた地には、ここで祈りを捧げてきた人の思いが力となって蓄積しているように感じられます。
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御社殿に祀られているのは素盞嗚尊と、その妻・稲田姫命。八岐大蛇を退治した後に夫婦となった二柱の神にちなんで縁結びのご利益があるとされます。男女の縁に限らない人との縁、仕事との縁、土地やコミュニティなど様々な縁を繋ぐ、由緒正しい神社として多くの参拝者が訪れます。
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渋谷氷川神社をお詣りしたら手にしたいのが、御朱印です。毎月、季節の花や行事が描かれた「月替わり御朱印」が授与されており、1月には干支が描かれた初詣の御朱印が登場。これは見逃すわけにはいきません。
さらに縁結び、恋愛成就を願うなら縁結びの絵馬も必須。毎月15日に斎行される「縁結び祈願祭」に合わせて初詣に行き、絵馬をかけるのもおすすめです。
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その三 【多摩川浅間神社】花の女神の聖地から多摩川を見渡す。
お正月らしく晴れ晴れとした景色を見たいなら、多摩川台地に鎮座する多摩川浅間神社がおすすめ。ご祭神は木花咲耶姫命。山の神である大山祗神の御子で咲き誇る桜の花のような美しさを称えた女神です。
創建は鎌倉時代。この地を訪れ、遙か富士山に向かって夫・源頼朝の武運を祈った北条政子によるものと伝わっています。
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木花咲耶姫命が炎の中で無事に御子を出産したという故事から、家庭円満・安産・子安のご神徳あり。お守りも幅広いジャンルをカバーしますが、新年最初におすすめは「願い叶う成す守り」でしょうか。結かんざしに託した出会いへの願い、米粒に込めた食の恵みへの祈り、小判に込めた金運回復の願いを、茄子(成す)に封じ込めたもので、かわいらしい根付け風です。
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境内には開運や祓い清めの仕掛けも随所に。楽しみながら参拝できること間違いなしです。
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その四 黄色い列車を見つけて、2025年の運気をさらにアップ。
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東急東横線などを走っているShibuya Hikarie号は、渋谷ヒカリエの開業1周年を記念して2013年から運行が始まった1編成だけの特別列車です。
そのレアさから、“幸せの黄色い列車”と呼ばれています。外装は渋谷ヒカリエをイメージしたゴールドがメインカラー。車内は、渋谷ヒカリエ館内の東急シアターオーブやバリエーション豊かなショップの雰囲気が取り入れられています。シートの背もたれは通常の車両よりも高く快適な座り心地。
そんな車内には、超レアな手すりが。10両編成のうち1両、しかも1本だけ、ハートマークが刻印された手すりがあるのです。
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渋谷に来るとき、Shibuya Hikarie号に出会い、さらに隠しハートを探して、2025年は幸せ体質を手に入れましょう♪
photo:Hikari Koki text:開運担当H
※2024年12月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。