今宵も深酔い♬ MUSIC BAR 渋谷ヒカリエ出張版
今宵も深酔い♬ MUSIC BAR 渋谷ヒカリエ出張版
暖かい季節になると、爽快な曲が聴きたいね。
萌江ちゃん(スタイリスト)、いらっしゃい! え? 渋谷の出張支店もずいぶん板についてきたって? ありがたいね。春になると、人も増えてきたから心配なことも多いけど、楽しくやらせてもらっているよ。今日は春らしく、スカッと爽快な新作を探しているって? それなら中村佳穂(1)のニューアルバムがピッタリ! 冒頭のラップ、いや、ポエトリーリーディングに聴こえる自己紹介ソング「KAPO✌️ 」から度肝を抜かれるけど、2曲目の「さよならクレール」は勢いのあるリズムに乗る、爽快なメロディが心地いい。5曲目の「HEY日」に続く「Q日」みたいな言葉遊びの要素も楽しいし、「Hank」みたいなギターと歌を中心としたシンプルで美しい曲もあり。複数のプロジェクトが同時進行する最中の、多忙な時期に生み落とされた作品だけど、全曲聴きごたえ十分。現在の絶好調な様子が、そのまま音楽になった傑作だねぇ。
続いては、まだデビューしたばかりの4人組バンド、APES(2)の4曲入りEP。すでに都内のライブハウスでは人気を集めている王道のギターサウンド。少しヘヴィなイントロだけど、跳ねたビートの「やさしくなれない」は、思わず口ずさんじゃう感じ。歌詞はちょっと重いから、要注意だけど(笑)。
続いては、女優さんとしても大活躍中の原田知世(3)の芸能デビュー40周年記念アルバム。「一番に教えたい」などの作詞:高橋久美子、作曲:伊藤ゴローのコンビは、原田組と呼べるほどの安定感。ほかに川谷絵音や網守翔平、キセルの辻村豪文、BEATNIKSが楽曲を提供。思い思いのアプローチで新しい門出(40周年)を祝福している。
ここからはシングル。シンガーソングライターで、最近ではギタリストとしても注目を集めている
Rei(4)が、細野晴臣とコラボした「ぎゅ」。ファンキーなリズムと、どこか微笑ましいデュエットが暖かい。何度も聴いちゃう一曲だな。
最後は冨田ラボ(5)の新曲。シンガー兼プロデューサーとして話題のぷにぷに電気を迎え、リズムにR&B要素を加えた、新しいAOR。実験と安定が伴う流石の出来!
では、また会える日を楽しみに、今日のところは閉店!
1『NIA』
中村佳穂
【オフィシャルサイトはこちらから】
【Spotifyでの視聴はこちらから】
映画『竜とそばかすの姫』に主演するなど、大活躍だった2021年。並行して、こんな傑作を作っていたとは…。余すところなく全曲素晴らしい大推薦盤。3月23日発売。(スペースシャワー/3,300円)
2『Catchall』
Apes
【公式サイトはこちらから】
https://apes-band.jimdofree.com/
【Spotifyでの視聴はこちらから】
平均年齢23歳の4人組バンド。眩い音色のギターとハウリングが交差する「Looser」、心地のいい余白をたっぷり取った「501」など。早くライブで見てみたい!3月23日発売(wakusei disc /配信限定)
3『Fruitful Days』
原田知世
【公式サイトはこちらから】
【Spotifyでの視聴はこちらから】
アコースティックな演奏に、溶け合うような温もりのある、優しい歌が心地いい。松任谷由実「守ってあげたい」のカバー、そして超名曲「シンシア」の再演も収録。3月23日発売。(ユニバーサル/3,300円)
4『ぎゅ feat.細野晴臣』
Rei
【Spotifyでの視聴はこちらから】
藤原さくら、長岡亮介(ペトロールズ)と続いたコラボレーションプロジェクト“QUILT”に、Rei自身が尊敬する細野さん登場。是非、またステージで再共演してください!(ユニバーサル/配信限定)
5『須臾の島 feat. ぷにぷに電機』
冨田ラボ
【Spotifyでの視聴はこちらから】
ぷにぷに電気という、どこか中毒性のあるアーティスト名もいいけど、カーティス・メイフィールドの「Trippin’Out」(1980年)を彷彿とさせる、とにかく都会的な一曲。(スピードスター/配信限定)
*2022年3月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*価格はすべて税込表記です。